以前からお話を是非してみたいと思っていた、格ゲーマーささきさんです。
目次
ヤバい話し方の詐欺師みたいな初投稿動画
カミヅキ
こういうこと言っていいかどうか分からないんですけれども、最初にYouTube動画を出したときは色んな意味ですごかったじゃないですか。
ささき
まーーー笑われましたよ。ヤバい話し方の詐欺師みたいな人間が出てきて、「何?宇宙と交信できる壺売ってるの?」みたいな感じでしたからね。
自分ではクソ気に入っているんで、今でもたまに見るんですけれどもね。僕、自分の動画大好きなんで笑
カミヅキ
正直、動画の内容は一切頭に残ってないんですよ。そんなことよりも「あの”ささき”がおかしな動画を出しているぞ」という衝撃がすごくて。
ささき
最初に投稿したときはめちゃくちゃ緊張して。ブルブル震えながら出したんですよ。これ盛ってないんですけれども丸1日投稿ボタンを押せなかったですからね。
カミヅキ
自分の作ったものを出すのって本当に勇気が必要ですよね。
ささき
投稿した瞬間は「やっちまったーーーー!」という感じです。前に働いていたブラック企業に退職届を出したときと同じ気持ちでした笑
カミヅキ
実際出してみて、どうでした?
ささき
7割の人はちゃんと見てくれるだろうなと思っていたんですけれども、実際のところは7割の人が笑う側でしたねえ。
今思うと、あのときはみんなに興味を持ってもらうための話し方じゃなくて、スピーチで気持ちよくなっているような感じでしたね。
言葉もきちんと選べてなかったし、話も分かりにくかったのかなと。当時の僕は誰もいないところで話しかける難しさを知らなかったわけですね。
カミヅキ
逆にあれですごく興味が出た人はいたでしょうね。僕も面白がって、リツイートしましたよ。
ささき
変なやつが出てきたから晒してやれみたいな?
カミヅキ
はい笑
ささき
でも、数回アップしたら飽きられて、騒がれることもなくなって、すぐにチャンネルの伸びは止まりました。最初の動画は1000再生ぐらい行って嬉しかったんですけれども、次に出したら速攻で100とか200ぐらいの再生になってしまって。まあ、ゼロから始めた割にはすごいとは思うんですけれども。
YouTubeでウケるならエンターテイメント要素だ!という気付き
カミヅキ
今みたいなスタイルに行き着いたのは何がきっかけなんですか?
ささき
それがですね、格ゲーマーの真実というシリーズがあるんですよ。”一生“の説明とか”2フレ“の説明とかしてるんですけれども。
カミヅキ
あれ面白かったですね!
ささき
あれは竹内ジョン君の動画を見てインスピレーションを得たんですよね。ゲーマーの専門用語みたいなやつを真面目に解説していて。
カミヅキ
パクっちゃった?
ささき
いや、パクりにはなってないですね。明らかにおかしい方向に行ってるんで。
ささき
どうせ伸びてないし、適当に面白おかしく解説するかと思ってやったらそれが大ヒット作になってしまって。
それで初めて1万再生とか行くようになって嬉しかったですね。自分の思っていた形ではなかったですけれども、こういうやり方もあるんだなという。
カミヅキ
出した本人的には何も期待してなかったですか?
ささき
50再生ぐらいで終わると思っていたんですけども。本当に見てほしい動画はそこそこで終わるのに、クソどうでもいいなと思った動画に限って伸びる。これYouTuberあるあるですね笑
カミヅキ
これがきっかけで、動画中にふざけるようになったんですね。
ささき
最初はYouTubeって真面目にちゃんと作らないといけないっていう意識を持っていたんですよ。
あんまりふざけ倒すと視聴者が呆れるだろうなと思っていたんですけれども、エンターテインメント要素が大事でしたね。僕そこに至っていなくて。
カミヅキ
動画の内容がマジメ一辺倒だと、なんか見てる側も校長先生の話を聞くモードになっちゃうんですよね。
ささき
最初は知識だとか経験だとかを話すだけでいいかなと思っていたんですけれども、これ以来、真面目な動画にも必ずユーモアは入れるようにしました。あ、なんか普通に語っていますね僕。大丈夫ですか?
カミヅキ
いやいや、興味深く聞いています笑
格ゲー攻略動画は点が多くて、線を見つけることが難しい
カミヅキ
ささきさんの格ゲー学校は良い動画ですよね。
ささき
嬉しいことにあの動画に関してはすごい褒めてもらえますね。作ってよかったなって思います。
カミヅキ
上達のための動画っていっぱいあるけれども、ささきさんの格ゲー学校は体系だっているのが大きな特徴だと思います。
ささき
最近はプロゲーマーの配信の切り抜きもあるので、上達に必要な考え方や知識はちゃんと探せば見つかるとと思うんですけれども、無数にあるからこそ何から見ればいいか分からないんですよね。点がいっぱい散らばっているけれども、線にする方法がわかりにくいというか。そういう思いがあって作りましたね。
ただ、後から気付いたんですけれども、本質的な内容を語っているので、格ゲーおじさん達が新しいゲームをやるときは応用が効くんですけれども、本当に初級者の人にとっては使いにくいんですよね。
本質的な部分を教えたとて、それを自分のゲームに活かすというのは難易度が高い。
カミヅキ
そうですね。難しいと思います。
ささき
だから、ゲームごとのルールに沿って道を示してあげることにしました。今はGGST専門学校という動画を作っています。
初級者ほど、めちゃくちゃ病む
カミヅキ
初級者向けの動画をアップするにあたって、彼らが何につまずいているかとか、何に悩んでいるかとか、いっぱい研究とかしたと思うんですけれども、どうでしょう。何か掴めましたか?
ささき
僕が初級者のころの記憶ってもう遠い昔のことなんで、動画を作るためにTwitterで初級者のみんなが何に悩んでいるのかすごい調査したんですよ。
それで気付いたのが、初級者の人達ってめちゃくちゃ病んでるんですよ。マジでめちゃくちゃ病んでいて。
「おまえらプロゲーマーみたいな気持ちでゲームと付き合ってんな!?」みたいな。
カミヅキ
ああああ!確かに!
あまり上手じゃない人ほど追い詰められてる感じはありますね。
ささき
ゲームを始めたときって楽しい気持ちだけでやっていけるじゃないですか。少なくとも、僕はそうだったんですけれども。
ただ、今はネット対戦が普及したことで、やりたいときにランクマッチを永久にやれるんですよ。でも、それって本当にしんどくなっちゃうんですよね。
多分、現代に即した新しい格ゲーとの向き合い方が必要なんだと思います。そういう現代ならではのやり方も示したいですね。
ランクマッチの光と闇
カミヅキ
ストVのランクマッチは特に病みますね。数字の上下が激しいから感情がジェットコースターみたいに揺さぶられちゃう。
ささき
ストVの場合は、ランダムマッチングだからギャンブル要素があるのも理由ですね。
もしかしたら得意なキャラクターが次来るかもしれないという期待もあったりしてそれで射幸心を煽るみたいな。ただ、良くも悪くもモチベーションにはなるから、メーカー的にはランクマッチは必要なシステムでしょうね。
カミヅキ
ギャンブル要素が病んでる要因になっているのは確かに。言われてみれば、ギルティのランクマッチはポイントの上下が見えないようになっているし、対戦相手も選べるから、病みにくいですよね。天上界になかなか行けないって悩んでいる人はたまに見かけますけど。
ささき
あのゲームは非公式で、ストVのLPみたいな戦闘力を表示するサイトがあるんですけれども、それを見ている人は配信を見てもちょっと荒れてますね。Twitterでもネガティブな発言が多いです。
僕は「これウルⅣのときのPPみたいなやつね!」って気付いて、そのサイトは見ないようにしましたね。ああいうの見ちゃうと負けたときにすごくイライラしちゃうし、なんなら対戦のモチベーションが下がっちゃうんですよね。自分よりポイントが低い人との対戦のコスパが悪いですし。
プレイヤーとしてはランクマッチなんて存在しない方が幸せなんだろうな、って結論が俺の中では出ています。
カミヅキ
でもランクマがメインの遊び方になってる以上、なかなか避けて通れないですよね。
ささき
ライト層はポイントがあったほうがモチベーションは上がるでしょうしね。
次回、格ゲー編です。
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