スト5に限らず、ゲームを上達するために必要なことは、新しい動きを積極的に取り入れることだと思います。
人は、勝てるようになればなるほど、自分が思っている以上に「自分の型」というものに固執するようになります。
新しい動きを取り入れることは、言い換えると自分の型を乱すことです。自分の型を乱すということは、それが一時的なものとはいえ、一度弱くなる自分を受け入れないといけません。
僕は機械的なプレイが好きなので、人よりも余計に型を乱すストレスに弱いのですが、本で読んだ知識を使ってそのストレスに抗えないかと実験をしています。
試しているのは
・ミスをカウントする
・必要なことは声に出す
・習慣化アプリで課題を忘れないようにする
・同じお手本の動画を見続ける
の4つです。
どれも試してみて、それなりに効力がありそうなので、ここに書いてお裾分けしておきます。
ミスをカウントする
僕は同レベル帯のメナト使いの中でも特にトリガー関連の初歩的なコンボミスが多いです。
それでもミスが治らないのは、なまじ勝てていて、ミスを覚える必要がないからに他なりません。
ということで、地道にアプリでミスを数えることから始めています。
今日一日のミスを集計した結果。よくもまああああ、こんなバリエーション豊かにポカやってんなクソ!虹より色数多いやないか!!! pic.twitter.com/OAfIiQ9S1k
— カミヅキ (@CAMDUKI3) 2021年10月16日
実際やってみたところ、劇的な効果は出ないけどかかる手間の割には効果が高いぐらいの感じです。
利点としては、マッチングの合間に行うトレモで、練習する優先順位を間違えないようになることだけです。それ以上でもそれ以下でもありません。
これは岡田斗司夫のレコーディングダイエットの「まずは記録して現状を把握する」という考え方が元になっています。(ご本人はすっかりリバウンドされてしまいましたが)
この方法の欠点は、1戦ごとに反省する時間をきちんと取らないとカウントすることすら忘れることです。
スト5で言うと、テンポよく対戦できるラウンジには不向きな方法です。
必要なことは声に出す
新しいことを試すときに、試したいことそのものが頭からすっぽ抜けることがよくあります。
僕の場合はゲージを絡めたリーサルを忘れがちで、そんな面倒なことをするよりも手慣れたぼったくりで勝負を決めがちなんですよね。
これは
頭の中で考えてることを取り出す→行動に移す
という一連の内容が、僕にとって高度すぎるから起こることなんだと思います。
なので、新しいことを対戦中に意識するときは、もうちょっとレベルを低くして、
頭の中で考えてることを取り出す→声に出す→行動に移す
という順序でやることにしています。
声に出すぐらいなら何とか出来ますよね。
声に出しさえすれば、強引に意識を必要なことに引っ張ることが出来ます。
この方法自体はメナトを触ったときから行っていて、個人的にはかなり信頼度が高め。
メナトは対空を出来ないと死ぬしかないんですけど、なかなか身に付かず、仕方なく試合中にずーっと「屈大P屈大P屈大P」と声を出していたら屈大P対空が安定した過去があります。
これは鈴木裕さんの著書に書いてる「指示的セルフトーク」というテクニックを雑に応用してます。
この指示はあまり複雑にしてはいけないのですが、何が複雑と感じるかは人によると思います。
効果がないと思ったらまず自分の指示のレベルを疑うのが良さげです。
この方法の欠点は、そもそも喋る余裕すら無くなるような対戦では使えないことです。
習慣化アプリで課題を忘れないようにする
どれだけ新しいことをやろうとしても3日目ぐらいに忘れるのは、人間性能が低いからではなく、人間が新しいことを嫌がるようにデザインされているからです。
これを心理学的恒常性と言うそうです。これをどの本で知ったかは忘れました。
頑張って課題を覚えることが難しいのが人の宿命なら、頑張らずに課題を思い出せる方法を考えた方が良いと思うんですよ。
ということで、新しいことをやる際は習慣化アプリで通知を出すようにしています。
欠点は欲張って複数の習慣を通知するようにすると、ひとつひとつの習慣の重要度が自分の中で下がってサボりがちになることです。
同じお手本の動画を見続ける
スト5になってから、プロゲーマーの上手いプレイ動画が気軽に見れるようになりました。
しかし、便利になった一方で、ひとつの動画をひたすら穴が空くほど見るようなことはなくなりました。
ただ、最近読んだ東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法で、「同じ教科書を何も考えずに複数回読むだけで頭に入った」と書いてあったので、それを参考に同じ動画を毎日1回、まったく何も考えずに見るようにしてみました。
効果が無くても特にデメリット無いですし。
やってみた感じ、ひとつの動画から学べることが存外多いことに気付きました。
また、ひとつの動画を複数回見ることで、前回気付かなかったことに今回気付く、というようなことが多くあって、これも手間がかからない割にはコスパが高いです。
欠点は欲張ってたくさんの動画を見ようとすると、時間がかかることです。
あと、個人的には効果あるなあと思ってるのですが、このメソッドは科学的に間違ってるという説があります。
なので、ちょっと他のメソッドよりも推しにくいんですよねー。
僕がグラマスで見るポイントが絞れているからこの方法が効果的なだけで、シルバーの人でも効果があるかどうかとかも不明です。
とりあえずやってみて合わなければ速攻やめればいいと思います。
どれもお手軽に出来る割に効果が出るのですが、所詮は小ネタ。
小ネタには小ネタ程度の効力しか出ません。
何もしないよりもちょっとマシになる程度です。
ガッツリとしたやつが知りたいなら努力2.0を参考にするのが良いかと。
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