SNSでよく見る様々なタイプの女性(エロ自撮り女子、コスプレイヤー女子、Vtuberの中の人など)を「承認欲求」というキーワードで括ってインタビューした本です。
彼女達がSNSで承認欲求を満たすようになった理由はとても凡庸でどこかで聞いたことがあるような内容ばかりなのですが、壁を隔てたような存在である彼女達も自分と同じ世界の地続きにいる人間なんだと思うことが出来ました。なかなか面白かったです。
概要
裏垢・クスリ・パパ活 SNS世代の女子たちの心の闇を覗き見る
Twitterで自撮りエロ写真を売ったり、裏垢でフォロワーとヤリまくったり、クスリに手を出したり、リスカを繰り返したり。
認められたい! 目立ちたい 1という承認欲求をこじらせた女子たちは、今日もSNSを徘徊する。
そんなヤバい女子たち15人の話を聞き、その闇と生きざまを覗き見よう。
AV女優、声優、Vtuber、同人作家などオタク産業で活躍する女子たちにもインタビューし、それぞれのお仕事の本当のところを教えてもらった!
Amazonより引用
重いのにクスッと笑えるヤバい女子図鑑
ひとりひとりの紹介はかなりライト。「あ、もう読み終わった」と思うほどの密度で、もう少し踏み込んで色々と聞いてくれた方が読み物として面白かったような気がします。まあ、あまり踏み込みすぎると今度は内容が重くなりすぎて、この本に出てくる女の子を肯定的に見れなくなるという問題も出るかもしれないんで難しいですけどねー。
インタビューを受ける女の子の中には週に2~3回OD(※オーバードーズ。薬の過剰摂取)しているとか中学生の頃から水商売をしていて高校生になるとドラッグ漬けになったとかムチャクチャなこと言ってる女の子もいるんですけれども、そこに重さを感じさせず、むしろ読んでてちょっと笑ってしまうのは著者の力量なのかもしれまん。
ネットナンパや承認欲求の発散方法を調べるのに使えるかも?
”図鑑”として眺めるのが主な活用法だとは思うのですが、インタビュアーが「どうすればあなたのようなタイプの女の子と仲良くなれますか?」という質問を女の子にしてくれいるので男性ならSNSナンパの参考になるかもしれません。
たとえばコスプレイヤーを落とすには自分もレイヤーになって警戒心を薄くするといいらしいですよ。あと、コスは淫らな仮面というコスプレイヤーを題材にしたエロ漫画が業界のリアルを描いているとのこと。肉食系の男性諸氏は参考にされたし。
女性の場合だと自分に適した承認欲求の発散の仕方を見つけるために読むのが面白いかも。13歳のハローワーク的な感じで。
この本によると男性の射精管理することで(ツイッターのDMで「今日はオナニーしちゃダメだぞ」的なこと送るらしい)月2万稼いでいる逞しい女性もいるらしいので、金銭的欲求と承認欲求の両方が振り切っている人は是非。
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