何とかGW前にクリア出来ました。いや、ゲームの悪口なんか言いたくはないんですけれどもだいぶ厳しい出来でした。
概要
『Root Film』は、映像トリック、どんでん返し、W主人公など、ミステリーファンを満足させる演出が散りばめられた、本格的ミステリーアドベンチャーゲームです。
舞台となる島根県の怪奇伝承をしっかり取り込んだ重厚な物語はクリアまでに15時間超を有し、あの『クロックタワー』シリーズや『御神楽少女探偵団』シリーズで知られる河野一二三氏がシナリオ・ディレクションを担当。
Amazonより引用
低予算がそのまま仇となっている
イラストは綺麗なんですけれども立ち絵の差分が少なすぎて、登場人物が悲しんでるシーンのはずなのに表情が笑顔のままだったりとか、重要なシーンでも声優さんがあまり上手くないせいで感情移入が難しかったりとか、全体的に低予算っぷりが伺えるクオリティーでした。
僕でも知ってる一線級の声優さんも登場してるんですけれども、テキストやセリフに華が無さすぎてその人らまで下手に聞こえてきて本当に辛かったです。最終的に、心苦しいながらもボイスは全部オフにして遊びました。
トリックの出来の悪さを吹き飛ばせるほどの面白さがない
ミステリーとしての出来もすごいしょっぱかったです。トリックを使う必然性が全く分からないし、そもそもトリック自体が結構無茶なものが多かったんですよね。
別に「ミステリーはトリックに整合性が無いと駄目だ!」なんて主張するつもりは無いんですよ。逆転裁判だってミステリーアドベンチャーですけれどもトリックには何だか変な部分も多いですし。ただ、逆転裁判の場合はトリックの整合性が気にならなくなるぐらいにシナリオやキャラが面白いんですよね。ルートフィルムの場合はちょっとトリックのお粗末さを覆い隠せるほどの面白さは無かったんですね。
一応、最終章で明らかになる大きな仕掛けは好みなんですけれども、それが全体に漂う出来の悪さを吹き飛ばせるほど面白いかと言うと厳しいと言わざるを得ないです。
島根縛りの謎
このゲームの「島根を舞台にする」という縛りもそこまで活かせて無かったのも残念でした。主人公達がシナリオ中で訪れた島根の観光名所の由来や見どころを教えてくれるんですけれども、それがことさら魅力的に映らなかったんですよね。イラストやシチュエーションは良かったんですけれども、ここでもテキストやシナリオの魅力の無さが致命的でした。
このゲームのことを褒めてる人も多いので期待していたんですけれどもちょっと僕には合わなかったようです。本当に残念です。
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遊び始めの頃に書いた感想。
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