この小説は、綾辻行人のデビュー作であり、当時のミステリーというジャンルに関わる全ての人(作家、読者問わず)に衝撃を与えた紛れもない名作です。
この本はキンドルのポイント50%還元セールの対象商品です。(4/14まで)
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あらすじ
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。
やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
Amazonより引用
とにかく驚きたいという人は絶対買うべき
キンドルセールの対象だったんで買い直したんですけれども、今改めて読むとこの小説って読者を驚かせるためだけに作られたような小説なんですよね。
つまりあまりフェアに書かれてないんですよ。
だから、ミステリー小説に作者との知恵比べとか、パズル的な要素を求める人にはイマイチかもしれません。
そうでなくて「俺はとにかく読書で衝撃体験を得たいんだ!!」という人にはすごくオススメです。
何せこの小説のおかげでミステリーの可能性が大きく広がったと言っても過言ではないぐらいの凄い作品ですからね。
『そして誰もいなくなった』の本歌取り
『十角館の殺人』はアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』をモチーフにして作られていて、「無人島で起こる連続見立て殺人」「予告通りに一人ずつ消えていく登場人物達」といった骨子の部分は完全に共通しています。
しかし、本家との大きな違いとして日本人が書いてるだけあって本家よりとにっっかく読みやすい!!
『そして誰もいなくなった』の感想をアップしたときに、ツイッターで「自分も読んだけれども登場人物の区別が大変だった」とか「何してるのかわからない場面があった」みたいなリプが来たんですけれども、本作は日本人が書いてるんでそういった心配は皆無です。
『そして誰もいなくなった』を読んだ人なら特に楽しめる部分も多いんじゃないかと。
もちろん、『そして誰もいなくなった』を読んでいない人にもおすすめです!
高校生の時にこれを読んで打ちのめされた
この小説を読んだのは高校生の頃なんですけれども、読み終わった後に本当に呆然としたのを覚えています。
「信じていたものが全て噓だった」という虚無感と「気持ちよく騙されてしまった」という爽快感に打ちのめされたんですよ。
良いエンターテイメントはかくも気持ちよく人を裏切るのかと。
ミステリーなので詳しく面白さを語るとネタバレになってしまうんですけれども、当時の僕の受けた衝撃具合を書くことで十角館の殺人の面白さを感じ取っていただければ幸いです。
毎日更新しているのですが、読者登録してもらえるとモチベにつながります!!
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