実写版デビルマン以来の特級クソ映画だとネットで大炎上した劇場版ドラクエ5ですが、これをデビルマンと比較するのはおかしい。
だってこれちゃんと商品として成立してるじゃないですか。
どこが気に入らない部分なのかというのは分かりますけれども。
とはいえ、僕はドラクエ5は最初のレヌール城で投げた人間なんで、もしかしたら真面目にやった人にしか分からないムカつきポイントというのがあるのかもしれません。
ネトフリで見れます。
あらすじ
少年リュカは父パパスと旅を続けていた。その目的は、ゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母を取り戻すこと。旅の道中、遂にゲマと遭遇し、魔物たちと激しい戦いを繰り広げるパパス。
しかし一瞬のスキをつかれ、リュカが人質にとられてしまい、手出しができなくなったパパスは、リュカの目の前で無念の死を遂げる――。
それから10年。故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」というパパスの日記を発見する。父の遺志を受け継ぎ、リュカは再び冒険の旅にでることに。 立ちはだかるいくつもの試練、そしてビアンカとフローラ、2人の女性をめぐる究極の選択。果たして冒険の先に待ち受けるものとは! ?
Amazonより引用
当然、映画オリジナル設定や改変は存在する
まず映画化にあたってストーリーはあからさまに端折ってあるし、キャラクターにいくつか改変はされています。
ビアンカの性格とか聞いてた話と明らかに違いますしね。
でもここは割とポイントを外していないと思いました。(僕は未プレイみたいなもんなんで、もしかしたら原作遊んでると怒るポイントがあるのかもしれませんけど)
映像は相当本気で作られている
監督インタビューを読むとこの映画はスクエニの監修がガッツリ入ってたっぽくて(監督がこおりの盾を使うシーンを入れようとしたらDQVには出てこないからとスクエニから却下されたらしい)、映画自体はすごく真面目に作ってあるように見えました。
何ならクオリティはかなり高い方じゃないかと思います。
この映画って全編CGなんですけれども、キャラの表情やモンスターの質感が上手いこと表現されています。
結婚イベントのときのビアンカの表情なんか、すっごくベタなんですけれども良く出来ていたと思います。
あと、物語の後半に放たれた矢をスライムが口でキャッチするシーンがあるんですけれども、ここもアイディアも含めて動きがとても面白かったです。
声優も意外と問題なし
この映画をまだ見てない人は、声を当てているのが本職の声優じゃなくて有名俳優だということに不安を感じる人もいると思うんですけれども、これも僕は許容範囲内でしたね。
めちゃくちゃ上手いかと言われたらちょっと分からないんですけれども、見ているとどんどんとハマっていくような感じです。
それでも幼少期の主人公の声はちょっとどうかとは思いましたが。
クライマックスだけ無かったことにすればクオリティはそれなり
じゃあ何が悪いかというと、クライマックスに余計なアレンジが入ってるんですよね。
それはもうDQV未プレイの僕でも分かるレベルでひっどいやつが。
ネタバレを避けてふわっと説明しますけれども、テーマを台詞で言葉として説明するのってすごいダサいよねっていうのと、クライマックスの興奮をぶち壊しにしてまでそのテーマをいちいち伝える必要があったのかというのと、本当にその設定いるぅ?みたいな感じの演出が最後に挟まるんですよね。
監督に悪意が無いのは分かるし、それをやらないといけない理由も分かるんですけれども、そこはもうドラクエなんだから捻らずに王道的に素直に原作再現してくれたら良かったんじゃないかなーと。
個人的には最後のアレさえ無ければ真っ当な映画だと思いました。
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