「西野の本読みます!」ってツイートしたら悪口書くのをめっちゃ期待されました。
どんだけ嫌われてるんすか。
概要
漫才師、絵本作家、イベンター、校長、村長、ついには上場企業の顧問にも就任!肩書きを自由に飛び越える芸人界の異端児が書く“レールからハミ出す人のためのビジネス書”。「自分だけの仕事の作り方・広げ方」、「本当のお金の話」「常識の覆し方」「エンタメの仕掛け方」まで必読!
Amazonより引用
キングコングの西野といえばオンラインサロンを運営しながらも『えんとつ町のプペル』という絵本を出版して、今はそれがアニメ映画にまでなっている大文化人様なわけですが、そんな彼が普段どのように物事を考えているかを記した本です。
うーん……陽キャ!!
本を読んで思ったのが、この人の考え方って「陽キャ」寄りなんですよね。
たとえば、ハロウィンのゴミ問題を西野さんはみんなでコスプレしながら楽しくゴミ拾いをしよう!それからそのゴミを使ってアートを作ろう!!みたいな形で解決しようとしたんですよね。
僕はオタク(あるいは人見知りとかコミュ障とかそういう類)なんで、「みんなで盛り上がろうぜ!」とか「一緒にやろうぜ!!」という方向性の面白さって、ちょっと気後れしちゃうんですよ。
この本のキーワードとして「面白くする」という言葉がよく出てくるんですけれども、彼の「面白くする」は「たくさんの人を巻き込んで騒ぐ」という感じなので、僕とは相性が悪いなと思いました。
(ちなみにゴミ拾いイベントはネットの西野アンチが先にゴミ拾いをして街を綺麗にすることで潰されてしまいました)
実例はアレだけど、考え方は面白い
そして書いてる事例は基本的に「それは貴方の知名度があったから成功したんですよね?」という物が多くて、そのままでは役に立たなそうでした。
ただ、考え方の面ではいくつか参考になりました。
たとえば「実はみんな知らない物よりも知っている物にしか興味を示さない」ということが書いていたのですが、これは僕もブログを書いてPV数とにらめっこしていてめちゃくちゃ感じていたことです。
少なくともうちのブログでPV数が上がりやすい記事はみんなの知っている本やゲームを取り上げたものです。
読んだらきっと元気だけは出てくる
僕はこの本をそこまで絶賛する気にはならないのですが、それでもこの本の評価が高い理由は、恐らく西野さんの書き口が上手いから、読んでて元気が出てくるからなんですよね。
素直な気持ちでこの本を読んでいると、元気が出たついでに自分まで成功したような気になってしまう人も多いと思います。
そういう意味では前に取り上げたホリエモンの本に似ていてちょっと取り扱い注意本ですかね。
いや、僕は別に西野アンチではないですよ。念の為書いておきますけど。
ファンの人なら十二分に楽しめると思います
総じて、考え方は「陽キャ」で僕と相性が悪く、事例は知名度ありきの話だから参考になりにくい。
しかし考え方は面白くて、参考になる部分もあります。だいたい本としては60点ぐらいな印象です。
但し、彼の出している絵本が好きとか、イベントが好きとか、色々な理由でもっと彼にハマりたくなった人にとって、この本は200点ぐらいに感じると思います。
もし、この本を200点だと思った人は西野サロンに入ってみても良いんじゃないでしょうか。安いですし。
ちなみに、アンチの人がこの本を読むと彼のドヤ顔がチラついて吐きそうになるとおもいますよ。
僕としては彼の発言自体は面白いと思うこともあるので、これからも適度な距離感で見守っていこうと思いました。
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