無限列車の感想のつもりだったけど、鬼滅全体の話にしかならなかった。
正直も努力も、もう信じられなくないですか?
ジャンプの3大原則は友情・努力・勝利なんて言われてるんですけれども、実際のところはだいたい「友情・血統・勝利」とか「友情・能力・勝利」だと思うんですよね。偏見ですが。
世間的にも何となく「ズルをしてでも生き残ろう」「家族ですら信頼できない」「真面目なやつほど損をする」みたいな賢い人寄りの価値観の方が強くなっていて、友情・努力・勝利は「嘘をついてはいけません」「正直者は報われる」ぐらいのちょっとダサい考え方になっているなー、というのが僕個人の思うところです。
だから炭治朗を信じたい
そんな中で、家族のために、みんなのためにと刀を振るい続ける炭治郎の姿を見ていると、自分の中のダサいと思っていた考え方を肯定されている気持ちになります。
頑張れ炭治郎!!と応援しているとき、人は自分の中で失われつつある炭治郎的な価値観を応援しているんじゃないでしょうか。
自分が出来なかった炭治朗のようにまっすぐで正直な生き方が報われることを信じて。
子供に「正直者は報われる」とか教えたいなら、道徳の教科書に鬼滅を載せるのが一番良いと思います。
無限列車、見に行きました。
とても面白かったです。
ネタバレするのも申し訳ないのでふわっとしたことを書きますが、やはり素直でまっすぐな価値観を肯定するような内容で良かったです。
ラストは、卑怯なことをした人間は決して陽のあたる場所を歩けないという意味の結末ですよね、多分。
まあ、「さあ泣け!!」と言わんばかりの演出がちょっとくどいと思ったんですけども、概ね良かったです。
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