はてなからの今週のお題が「感謝したいこと」でした。
僕の直近の感謝したいことは映画館のスクリーンでトップをねらえ!を見れたことです。
目次
あらすじ
西暦2015年。白鳥座宙域で航行中であった「るくしおん」艦隊が、謎の宇宙怪獣の襲来により全滅した。
それから15年後、宇宙怪獣の襲来に備えて沖縄に、宇宙パイロット養成学校「沖縄女子宇宙高等学校」が設立された。
その生徒の中に「るくしおん」艦長の娘、タカヤ・ノリコの姿があった…。
「私もいつか宇宙パイロットになって、父のいた宇宙に出る!」
厳しいコーチの特訓の中で、メキメキと才能を発揮していくノリコ!
今、パイロットのトップになるための、そして地球を守るための、辛く険しい戦いの幕が上がる…!!㈱カラーのホームページより引用
未だにトップがどうして泣けるのか分からない
決して優劣を付けるわけではないです。
しかし、『人が死んだから悲しい』よりも『何だか分からないけれども感動が押し寄せてくる』の方が個人的には好みです。
『トップをねらえ!』が好きなんで多分4回ぐらい見てるんですけれども、未だにこのアニメを見て感動する理由が僕には分かりません。
でも現実として梅田の映画館の大スクリーンで、ノリコが叫びながら敵の攻撃を受け止めているだけのシーンを見て滂沱のごとく涙を流す自分がいます。 同じシーンを4回も見てるのに。
美少女+ロボット物+タイトルがパクり+おっぱい+スポ根+寒いギャグ
『オネアミスの翼』という大SFアニメ映画を作り終えた当時のガイナックスがあらゆるもののパロディを詰め込んで作られたおふざけのようなOVA作品が『トップをねらえ!』なんですけれども、これが表面上の取っつきにくさが半端じゃないんですよね。
まず美少女+ロボット物+タイトルがパクり。
ここで興味を持った層の半分が脱落すると思います。
これだけでもキツいのに1話目の内容はおっぱい+スポ根+寒いギャグ。
更に半分が消えたと思います。
僕が気持ちを言語化出来るのは3話まで
しかしこの作品、2話目から突然SF設定を駆使したベタな『泣かせ』に入り、そこから最終話にあたる6話まで感動度数が加速度的に上昇します。
しかも『泣かせ』の構造は話数が進むごとにどんどん複雑になります。
3話までは何が自分の心を震わせているかが言語化出来るのですが、4話になると何がそんなに感動するのかが分からないのに涙が止まりません。
身も蓋もないことを言えば、4話って挫折から主人公が格好良く立ち直るだけの話なんです。そんなありきたりな話、今までいくらでも見てきたはずじゃないですか。でも何故か泣いちゃうんです。
4話を見ていると「あ、今このシーンが格好良いから自分は泣いているんだな」ということまでは分かるんですけど、どうして格好良いから泣くのかが僕にはまだわかりません。
皆さん、キャラが格好良すぎて涙が止まらなかったことがありますか?
僕はあります。
意図的に作られた『隠れた名作』
別に僕の感性が狂ってるから泣いてるんじゃないんです。
みんなこのアニメを見ると理由が分からないまま泣くんです。
それがトップが『隠れた名作』と呼ばれる所以です。
実は美少女+ロボット物+タイトルがパクり+おっぱい+スポ根+寒いギャグというふざけた構成は、製作者が意図的にこのアニメを『隠れた名作』になるように計算して配置された設定なんです。
今回のスクリーン上映も「この機を逃してなるものか」と奮起したオタク達が押し寄せて劇場を超満員にしてしまっています。
今回のスクリーン上映では、僕は4話で泣き、5話と最終話で泣き、家に帰ってから思い出して泣き、更にこの記事を書いてる最中ですらあの迫力を思い出して半泣きです。
本当にスクリーンで見れて良かったです。
とても良い作品なのでこれからも隠れた名作として語り継がれて欲しいと思っています。
コメント