最終話 駆け抜ける嵐
ガトーはあくまでも「星の屑作戦」を成就するため、ソーラーシステム2を破壊、コロニーの地球落下は確実となる。コロニー内で最後の軌道修正を行うガトーを、かつて彼の恋人だったニナは説得しようと試みるが、聞き入れてもらえない。コウとガトーは、最後の決着をつけるべく壮絶な闘いを演じる。
この結末を見るために13話見せられたの?
自分はネットフリックスに月1000円払うだけで0083を見れているからマシなんですけれども、このアニメを定価で買った人たちは最終回をどう思ったのでしょうか。
主人公がライバルには勝てず、敵の作戦は止められず、味方だった人々は後のZガンダムで敵組織となるティターンズに併合、ヒロインのニナともモヤモヤが残ります。
味方サイドに属していた登場人物が何も報われておらず、バッドエンドだからと言って制作側から視聴者への問いかけがあったわけでもなく、個人的には不満しか残らない作品でした。
どうしてこの終わり方で、エンディングに爽やかな曲が流れるのかが理解出来ません。
創作物というのは、客の時間を奪う以上は、何かしら客への還元があるべきです。
13話分も見せておいて、この仕打ちはあんまりだと思います。
コウが勝たないのだとしたら、片腕のおっさんとの語らいだけで丸々1話使ったあの話の時間を返してほしいです。本当にあの話を見ていた時間が無駄でした。
ニナは悪女ではない
見終わった後に0083の感想を検索したらニナが悪女扱いされていることを知りましたが、僕は最終話のニナがそこまで意味不明な行動を取ったようには思いませんでいた。
今の恋人と昔の恋人が対峙していて、昔の恋人は死にかけているから昔の恋人の味方をしただけで、コウを裏切ったわけでもないでしょう。コウが死にかけていたらニナは迷わずコウの味方をしていたと思います。
人間の心理というのは、「今の恋人だから最優先」「昔の恋人は敵だから死んでもいい」という形で分かりやすく二分割されているものではありません。
それはそれとして、最終話で突然ライバルの肩を持ち始めるヒロインはどうかとは思うので、ニナを悪女と罵る人たちの気持ちは分かります。
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