流石ミステリーの女王。どんでん返しがお上手でした。(検察側の証人/アガサ・クリスティー)

小説
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邦訳特有の言い回しや文化の違いにはちょっと躓いたのですが、それでも面白かったです。

検察側の証人 (クリスティー文庫)

検察側の証人 (クリスティー文庫)

 

 

 

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あらすじ

街中で知り合い、親しくなってゆく金持ちのオールドミスと青年レナード。ある夜そのオールドミスが撲殺された。状況証拠は容疑者の青年に不利なものばかり。金が目当てだとすれば動機も充分。しかも、彼を救えるはずの妻が、あろうことか夫の犯行を裏付ける証言を…展開の見事さと驚愕の結末。法廷劇の代表作。

 

Amazonより引用

 

ミステリーと言えばクリスティかクイーンなわけですが……

アガサ・クリスティといえば言わずもがなミステリーの女王です。

ほぼ100年前の作家になりますが、未だにミステリーを語るとなるとまずはアガサ・クリスティかエラリー・クイーンの作品のどれが好きかみたいな話にもなるような印象です。

クリスティ作品はミステリーの中でもよく引用されるんで、ミステリー好きならクリスティぐらいは抑えておくべきなんでしょうけれども、僕はどうにも海外の翻訳本って苦手意識があって1冊も彼女らの本を読んでなかったんですよ。

でも斜線堂有紀先生がツイッターでおすすめしていたので「検察側の証人」を買いました。電書版安かったですしね。

 

 流石ミステリーの女王。どんでん返しがお上手でした。

演劇の台本として作成されている作品なので、独特な書き方をされていて最初はちょっとびっくりしたのですが慣れればどうということもないです。

ほとんどが会話文で構成されているのでテンポよく、僕は3時間もかからずに読み終えることが出来ました。

文化の違いで理解出来ないポイントはあったものの、そういった部分は概ね飛ばしてよく、ちゃんと登場人物の役割と台詞さえ追うことが出来れば問題無いのは助かりました。

タイトルにある””検察側の証人””が出てくるところまでのストーリー予想通りだったのですが、最後の最後で大きく驚かされます。

結末が一番重要なので作品の多くは語ることは出来ないのですが、「何か釈然としない部分があったと思ったらそういうことだったのか」と。

「情婦」というタイトルで映画化もされているらしいので、これも機会があったら見てみたいですねえ。

 

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プロフィール

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