ダルビッシュは俺が監督なら高校球児にうさぎ跳びやらせるより週3で休ませて効率のいい練習させるわと言っていたりするし、どんなことでも1万時間練習すれば上手くなるという1万時間の法則については否定的な意見もかなり出てきてるようです。
ゲーム界隈でもそういう根性論を否定するような話出てこないかなーと個人的に思っていたのですが、ときどさんが書いてくれましたね。こういう本を待っていました。
アマゾンのリンクから見れる目次だけを読むと『頑張りは「いらない」【継続の法則】』とか『心に「負荷をかけない」 【メンタルの法則】』とか書いてるんですけれども実はこの本結構根性論寄りです。
具体的には「家でダラダラしないようにテレビ等は敢えて置かない」とか、「負け試合のリプレイだけを徹底的に見て敗因を分析する」とかですね。うさぎ跳び1000回とは別の方向でハードなことやってます。
ちなみに意志力の強い人はそもそも誘惑のある場所に行かないから意志が強いのだ説というのが最近の科学ではメジャーな考え方らしく、ときどさんのこのやり方は非常に理に適っている印象です。あと、勝ったリプレイを見ずに負けたリプレイだけを徹底的に見るというのも、人間は都合よく自分を過信するダニング・クルーガー効果というのがあるのですが、これを強制的に解除するのに良い方法だなーと思いました。負け試合だけを見続けていたらダニング・クルーガー効果も入る余地なんてないでしょう。とにかくやってること一個一個が正しくて合理的です。
まあもちろん、この本を読んだ”だけ”で格ゲーが強くなれるというわけではないでしょうけれども、ときどさんが弱さを受け入れて新しい自分を手に入れる再生のストーリーとして読んでも結構面白いので、ときどさんを知っている人なら買いじゃないでしょうか。どうぞよしなに。
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