前回に引き続きネタバレ注意です。
物語の核心に関わる仕掛けについて書いてます。
10話 俺たちに明日はない
サブタイトルにちょくちょく元ネタあるみたいですよねこのアニメ。
今回は銀行強盗の計画を立てる話だから「俺たちに明日はない」ですね。
白川さんの登場は笑ったんだけれども、何故あんな人のいないところに彼女が?
小戸川やドブが用心棒として呼んだとは考えにくい。
もしかしてGPSと関係あったりする?それともただのご都合主義?
どっちでも良いけど前者の方が嬉しい。
ミステリーキッスのひとりの訃報が入ったけれども、どうやらここでも一捻りあるらしい。
11話 あの日に戻れたら
答え合わせ回。
「ミステリーキッスに違和感がある」という伏線の回収。
マネージャーがドライブレコーダーを欲しがってる理由や矢野と繋がった理由も説明されます。
ホモサピエンスの漫才コンテストに掛けて「敗者復活戦」という単語を持ち込んでくるところが上手い。
そのために漫才師のキャラを配置してたのかーと。
この話は負けてしまった人たちの、再生の物語でもあるわけですね。
笑風亭呑楽も意外な形で本編に登場。
12話 たりないふたり
なんとなくスティングという映画のことを思い出しました。
もうあらすじとか全然思い出せないけど、詐欺師を主役にした面白い映画だったはず。
今回の話は、小戸川の人の区別を簡単に付けられる能力が意外な役立ち方をしましたね。
今まで伏線だと思っていなかったものが、伏線として現れ始めて興奮しました。
呑楽消しゴムがこの山場で活きてくる展開はすごい。
これ脚本書いた人めっちゃ上手いなあ。
最後に、交通遺児の育英金というキーワードが出てきました。
ここで小戸川の境遇と繋がっていくのかな?
まだ物語には、小戸川のイマジナリーフレンドの謎が残されているのですが、これにはどこまで触れられるんでしょうね。
13話 どちらまで?
いやー。
主人公がオットセイじゃなくてセイウチだったとはね……。
それはさておき。
動物擬人化ものに見せかけておいて、実は「動物擬人化」というギミックが主人公の抱える悩みに繋がっていたという構成は見事。
最初はゆるキャラものに見せかけたサスペンス物として惹きつけておいて、実は最後まで見ると、物語を通して描いていたのは敗者復活の物語であったことが分かるというわけですね。
登場人物が順番に敗者復活していく中、最後に小戸川が他人のために動いたことで、彼自身の悩みが解消されて世界が正常に戻ると。
うーん、よく出来てる。
金をばらまきながら海に突っ込んでいくタクシーは、小戸川が色々なものから解放されていくというメタファーなんですかね。
あのシーン、カリオストロの城の冒頭(ルパンが車から偽札をばらまくシーン)を思い出しました。
「車が突っ込むんかい」には爆笑させてもらいました。
でもラスト数分で分かる真犯人のくだりは余計だったかなあ。
敗者復活というテーマに沿った悪意ですよね。
僕は幸せな気分でこのアニメを見終わりたかったので、このシーンは記憶から消すことにしました。
次はネトフリに入り直してジョジョ6部見ます。
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