これがSFか。
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あらすじ
「地面から十数センチのところに浮かぶ、透き通った青い結晶。水晶や方解石に似せられることがほとんどだが、濁りのない完全な球体ということもある」――こう描写される「セーブポイント」は類まれな機能を秘めている。どこからともなく現れ、地上に遍在する「セーブポイント」で、人間はその時点までの人生を「セーブ」すると同時に、過去に「セーブ」したどこかの時点を「ロード」で呼び出せば、たちまち保存した状態に戻る。未来の記憶をかすかに抱いたまま、人生を何度もやり直すことができるのだ。
ある街の「セーブポイント」で、「この話の主人公」(男性)と、「また別の話の主人公」(女性)が偶然に出会うところから、物語は始まる。「チュートリアル」と呼ばれる街は、突然生まれたばかりでキャラクターとして初心者の彼女にとって、もってこいの場所だ。ここから二人は、どういう関係を育んでゆくのか? 思索と刺激に満ちた近未来SFの佳編。
Amazonより引用
なるほど、わからん
アニヲタwikiでたまたま見つけた円城塔の項目でよ く わ か ら な い も の を 書 く 人と紹介されているのを見て、数年前から気になっていたんですけれどもようやく作品を読むことが出来ました。
この作品は短編ということもあって、円城塔の作品の中では比較的とっつきやすいと書いてあったのですが、実際読み終わってみるとな る ほ ど 、 わ か ら ん 。
面 白 い の か ど う か も わ か ら ん 。
小説?思考実験?いずれにせよこの世に二つとない不思議な作品
「テクノロジーが進歩するということは価値観もアップデートされることだ」と僕が敬愛する岡田斗司夫御大も言ってるのですが、これはまさにセーブポイントが存在したら人々の生活様式や社会制度がどう変わるかということがメインテーマの思考実験的な小説です。
主人公らしき人物は確かにいるのですが、彼の人生がどうなるのかということは本筋であって本筋ではありません。
読んでる最中は意味不明な小説だったのですが、読み終わってから内容を思い返してみると、とても刺激的で他に類を見ない傑作だったような気がしています。
30分程度で読めるので色んな人に読んでもらいたいとは思うのですが、読んだ結果、意味が分からなくて僕に怒るのだけはやめてください。
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