ストVをガチでやりこむ!ブログもちゃんとやる!みたいなことをやってると、本を読む時間が疎かになっていきます。
そんなわけで今月は映画の話が多めです。
目次
書籍
「トランプ信者」潜入一年: 私の目の前で民主主義が死んだ
これは”対岸の火事”ではない!
ユニクロ、アマゾンの潜入ジャーナリストが単身渡米。トランプ陣営の選挙スタッフとなり戸別訪問1000軒超。「議事堂襲撃」では、警官の催涙スプレーまで浴びてーー「分断」「狂信」「暴動」すべて内側から見た。コロナ禍でノーマスク集団に囲まれ、時にQアノンに陰謀論を説かれ、時に反トランプ派に中指を立てられ、時にBLM暴動の銃声を聞きながら、たった独りでフェイクニュースと闘い続けた“不屈のルポルタージュ”、ついに刊行。
〈一見すると堅牢にも見える民主主義は、私たちが信じているほど盤石ではなく、意外な脆弱性をはらんでいる。アメリカで起こった”トランプ現象”を追いかけながら、民主主義が、どうやって道を踏み外し、どのように機能不全に陥り、崩壊の危機に直面するのかを考えていこう。〉(プロローグより)
「親トランプ派と反トランプ派で大切にしているものが違いすぎて全然会話が噛み合わない」みたいな感じになってるのが最近のアメリカ事情らしいのですが、その震源地たる「トランプ信者」の集団に単身潜入したルポ記事です。
日本だとトランプは「型破りなパワフルおじいちゃん」ぐらいでしかないんですけれども、この本を読んだ限りだとトランプを指示するのは相当難しいなあ、という印象。”事実”と”科学”を軽視するトランプの政治姿勢が、こち亀の両津勘吉みたいでちょっと面白いんだけれども、自国の国家元首がこれだったら国外逃亡をちょっと真面目に考えるレベル。
深刻なのは、それでもトランプを強く支持する人が一定層存在することと、その溝が対話不能なレベルにまで広がっていること。
日本でもツイッター上で過度なフェミニズムを振り回す人をたまに見かけるけれども、アレも分断の一種なんだろうなあ、とぼんやり思いました。
映画
ディスコーズハイ
ナッシュの強豪プレイヤー、ぃぃんちょ(ジャスティス小林)が何故か出演していると聞いて見に行きました。監督が格ゲーマーということで、あのアールさんもご出演されています。
前評判が良すぎて逆に心配だったんですけれども、ちゃんと面白くて安心しました。基本的に笑えるシーンばっかりなんですが、不意打ちのように胸の熱くなるシーンが差し込まれています。監督の人柄が良い意味で出た作品のように思いました。
ぃぃんちょの雄姿を後世に伝えるためにも、是非ともDVD化してほしいです……。
貞子vs伽椰子
「JホラーでVSモノをやれ」という無茶な課題に正面から向き合ってる時点ですごいのに、話がまったく破綻していないのもすごい。
この映画について、各々言いたいことがあるのは分かるけれども、個人的には「名作映画」だと思う。
竜とそばかすの姫
見せ場のシーンは120点ぐらいあるけれども、見せ場のシーンをやりたいがために設定とか登場人物がぶっ壊れちまってる印象。
だから人によって評価が高いのは理解できるんだけれども、自分はちょっと受け付けなかった。ずっと「なんでそうなるの?」と思いながら見てました。
魔女見習いを探して
あの呪文はまだ覚えてる?
「ねえ、大きくなったら何になりたい?」
教員志望でありながらも、自信をなくして進路に戸惑う大学生・長瀬ソラ―名古屋
望んだ仕事についたものの、職場になじめず葛藤する帰国子女の会社員・吉月ミレ―東京
夢に向けて進学費用を貯めるも、ダメ彼氏に振り回されるフリーター・川谷レイカ―尾道
年齢も性格も住んでいる場所も…なにもかもが違う三人。
しかも、それぞれ思い描く未来が見えず、人生に絶賛迷い中!
そんな彼女たちを引き合わせたのは“おジャ魔女どれみ”! ?
かつて魔女見習いたちが集っていたMAHO堂―鎌倉にある洋館での運命的な出会いをきっかけに、三人は飛騨高山・京都・奈良と「おジャ魔女どれみ」ゆかりの地を巡る旅へ!
笑って泣いて支え合って、かけがえのない時間を過ごした三人は改めて気づく、いつもどれみたちがそばにいてくれたことに。
そして魔女見習いたちに背中を押され、踏み出した先に、素敵な世界が広がっていた―
かつておジャ魔女を見ていて、今はすっかり”大きなお友達”になってしまった女性3人を主役にしたアニメ。どれみたちの出番は皆無に等しいんだけれども、原作を見ているとそこそこ”刺さる”描写が多い。
なかなか良かったです。
ミスト
お馴染み、鬱映画の最高峰。ネタバレ厳禁作品のため、間違ってもGoogleやAmazonでレビューや評価を検索しないように。
今回で見たのは4回目ぐらいになるんだけれども、歳を取れば取るほどエンディングのアレがキツくなってくる。
ウォッチパーティで上映会をしたんだけれども、見た全員がエンディングロールで言葉を失っていた。良い映画。
ONE PIECE STAMPEDE
話題のFILM REDはまだ見ていないし、ワンピースの映画を全部見たわけでもないんだけれども、今のところワンピース映画の中で一番面白かった。オマツリ男爵超えた。
そもそもウソップが活躍して、クロコダイルが格を落とさない形で参戦してる時点で余裕の100点。作中の半分以上がバトルシーンで、良い意味でも悪い意味でもお祭り映画。ワンピースの映画はこれぐらいで良い。
シン・ゴジラ
見るの2回目。
まず怪獣映画として出来が良い。ゴジラがガチで強そうだし、最後まで敵だった。
それでいて人間ドラマの部分も質が高い。裏方で頑張っているおじさんたちを励ますような内容で良い。
「日本、まだやれるじゃん」と希望を抱かせてくれる。
マッドマックス 怒りのデス・ロード
世界観は面白いんだけれども、何をやってるのか分からない部分が多い。
読解力の問題か?
面白いシーンはあるけれども、前評判ほどではないかなあ。
個人的には60点ぐらいの映画。そもそも、自分がアクション映画を見るのが苦手という問題もある。
この世界の(さらにいくつもの)片隅に
「この世界の片隅に」に30分のシーンを追加した完全版。
岡田斗司夫がプロデューサーをたぶらかして作ったという認識。
前作と比べると、主人公のすずさんの内面がよりクローズアップされた内容になっていて、完全に別物と言ってもいいかも。
映画としては前作の方がまとまっていたなあ、と思いながらも、こちらはこちらで良い部分も多い。
ウォッチパーティで見たけれども、一緒に見た人間がみ~~んな見終わったあとに絶句していて、僕はニヤニヤしてました。
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