つまらない、というよりかは、面白い部分とつまらない部分がはっきりと分離しているというのが正直なところかと思います。
あらすじ
科学者のブルース・バナーは、恋人ベティの父、ロス将軍の命令を受けて人体への放射線抵抗を研究していた。ところがその研究実験中に事故が発生、多量のガンマ線を浴びたブルースは、怒りを感じて心拍数が200を越えると約2.7メートルもの巨大な緑色のモンスター=ハルクに変身する特殊体質となってしまう。それ以来、彼を利用しようとする軍の追跡を逃れ、ブラジルに身を隠して治療薬開発と細胞の解明に専念するブルース。しかし、ふとした出来事からブルースの居場所が割れてしまい、ロス将軍によって送り込まれた特殊部隊員ブロンスキーらに包囲されてしまう。だがその時ブルースはハルクへと変身、部隊を一蹴し、間一髪のとこで逃亡に成功するのだったが…。
Amazonより引用
「純粋なパワー」は見ていて気分が良い
ハルクをただのヒーロー映画にしたくないという意識が裏目に出たのか、どうにも暗くて面白くないなーと思ったんですけれども、まあクライマックスの殴り合いが面白かったから許してやろうという気持ちです。
「純粋なパワー」の描写がとても上手かったですね、パトカーを千切って武器にするところとか。
アクション映画ってなんか眠くなっちゃうんで苦手なんですけれども、この映画は展開に緊迫感もあって、食い入るように画面を見てました。
前半は暗い。つまらない。
ただ、前半の展開はすごく微妙。
前に読んだMARVEL本でこの映画を明確に「失敗」と評されているのも、さもありなんという感じ。
クライマックス以外は作風がとにかく暗い。つまらない。
俺は緑の化け物が車を吹き飛ばす映画を見に来たのに、ハルクに変身する前の科学者のおっさんがブラジルで逃亡生活をしているところを1時間近く見せられる。
これで最初はもっと暗くなる予定だったというのだから言葉が出ない。
MCU作品だから我慢できた
なおかつ明確に””ハルクを知っているファン””を対象にした展開になっていて、観客に対して「ハルク見に来るぐらいならこれぐらい知ってるでしょ?」というような態度で脚本が作られているのでわかりにくいんですよね。
アイアンマンだったらパワードスーツを開発するまでの過程を丁寧に描いてくれていたんですけれども、この映画は主人公の科学者がハルクになるまでの過程をOPクレジットの1分ちょいぐらいで説明されているだけなんですよね。
何が起こってどういう話なのかという事情を飲み込むまでに1時間近くかかりました。
この前半のつまらなさが後半のカタルシスに繋がるんだよーみたいな話かもしれないんだけれども、個人的にはMCU作品は一通り見ないと面白くないという心理を人質に取られて我慢させられたような気分でした。
日曜洋画劇場でやってるぐらいだったら速攻でチャンネル替えてる。
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