今さら読みました。
ある意味基礎教養レベルの本です。
タイトルだけ聞いたことがある人も多いのでは?
この作品の設定をオマージュした作品も結構あるので、早めに読んでおくとこれからの読書経験が豊かな物になるかと。
現在セール中のようです。
あらすじ
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版。
Amazonより引用
世界で6番目に売れた本
ミステリーの女王たるアガサ・クリスティーの代表作オブ代表作。
外界と通信を絶たれた絶海の孤島、童謡になぞらえて一人ずつ殺されていく10人の曰く付きの招待客、最後に明かされる巧みな全貌――孤島物ミステリーの源流と言っても過言ではない一冊です。
Wikipediaによると世界で6番目に売れた書物らしいです。ちなみに1位は聖書。
※wikipediaをちゃんと読むと2009年時点のデータみたいです
「登場人物覚えにくい問題」の対策は必須
海外小説を読むときにありがちな「登場人物の名前を覚えられない問題」と、ミステリー特有の「キャラ描写がおざなりで登場人物の印象が残りにくい問題」という2つの問題が合わさって読むのはちょっと苦労しました。
ミステリー小説はプロット重視で作られるためどうしても、登場人物の描写が浅くなりがちなんですけれども、この作品の場合は「描写の浅さ」が更に顕著なんですよね。
元々、連載用に書かれていたので文字制限の都合でキャラ描写は思いっきりカットしたんだと思います。
登場人物一覧をどこかに書き写しておくか、登場人物一覧に栞を挟んでおくかで対策するのは必須かと思われます。
電子書籍だとどちらもやるの楽なんで、僕はこの小説を読むなら電子書籍版を特に推します。
ミステリーの最低要件は「面白くて意外性がある」こと
展開が面白くなるまで少し時間はかかりましたが結末に近づくにつれて緊迫感が増していきます。登場人物は減っていくのに犯人の特定は逆に困難になっていくんですよねこの小説。
流石に100年前の小説なのでトリックはやや古さがあったり(100年前の小説に”古さ”の話をするのはおかしいんですけれども)、トリック自体も完全フェアでは無かったりします。
しかし、僕にとってのミステリーの最低要件は「面白くて意外性がある」なので、そういう意味ではめちゃくちゃ良いミステリーでした。
読者登録してもらえるとモチベにつながります!!
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