俺の中の腐女子的な部分がこのドラマを見て何かを叫んでいる。
5話 未知への旅
老ロキのようなキャラに弱い。良いキャラが他人のために潔く死んでいくシーンは感情の根底を揺さぶってくる。僕と同じような嗜好を持つ人はネトフリで人狼ゲーム ビーストサイドを是非見てほしい(リンクはアマプラ)。B級デスゲーム映画と侮るなかれ、人の死にざまに焦点を合わせた良作映画だ。
老ロキの死に方が良すぎて話が逸れた。全ロキ集合シーンは盛大に笑わせてもらった。どいつもこいつもロキだから徒党を組んでも裏切ってしまう。シーンとして面白いだけじゃなくて、彼らの登場によって主役のロキの変化がより一層わかりやすくなっているという効果もある。
パラレルワールドを巡る一連の騒動を経てロキは人を信じることが出来るようになった。これはドラマ的には良い話だけれども、ロキというキャラの魅力が一つ減ってしまった。実質キャラを一人殺したようなもの。何なら魅力が減った分だけ、ヒーロー大集合映画の中では埋もれがちになるし、今後のキャラ運用が難しくなると思う。その辺はなあなあにしてドラマを終わらせると思っていただけにこの展開は驚き。
しかし、アイアンマン3でアイアンマンスーツ依存症を克服したはずのトニー・スタークが次のアベンジャーズ映画で何食わぬ顔してアイアンマンスーツの開発を行っていた事例もあるので、ロキも何事も無かったかのように小物に戻る可能性がある。油断は出来ない。
6話 とわに時を いつでも
裏切りの神・ロキの乗り越えるべき敵として、裏切ることが不可能な存在をぶつけるのは上手い。インフィニティ・ウォー以前のMCU作品といえば主人公の2Pカラーか上位互換とばかり戦っていたのに。さて、どうやってこいつを乗り越えるのかと思ったら、シルヴィの暴走で特に乗り越えないままボスが死んでしまった。これで正史以外の時間軸が誕生することになった。今後はドラゴンボール超みたいに全パラレルワールドでトナメする展開を期待して良いってことですよねこれ。
そしてまさかのバッドエンド――からのシーズン2に続く。マーベルのドラマはトラブルを解決しながら主役のキャラが人間的に成長するという手法を取っているのんだけれども、正直ロキに人間的な成長の余地が残ってると思えない。色んな意味でシーズン2はどうするか楽しみ。
全体的に満足だったんだけれども、ロキとシルヴィのキスシーンだけは意味が分からなくて「は?なんで???」とひとりで口走ってしまった。何が納得しなかったのか突き詰めて考えてみると、自分の中のロキはキスなんてしないからあの描写はダメ!!!という結論に行き着いた。我ながらヤバい腐女子みたいなことを考えている。
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